銀座【帯4238】人間国宝 宮平初子作 首里花織 名古屋帯 (落款入)
銀座【帯4238】人間国宝 宮平初子作 首里花織 名古屋帯 (落款入)
国の重要無形文化財「首里の織物」の技術保持者として活躍なさった宮平初子さんの作品です。この方は戦争によってあらゆるものが失われた沖縄の地で、琉球王朝の伝統と格式を伝える「首里の織物」の復元・復興に心血を注ぎ、第一人者として様々な技術を駆使した美しい作品を遺されました。琉球王府の貴族や士族の衣服として洗練を極めた首里織はその技法も幅広く、花倉織・首里花織・道屯織・手縞・綾の中・総絣など様々ですが、今回のご紹介は首里花織による名古屋帯。白橡色が近いでしょうか、温かみのあるベージュを背景に赤墨色や青白橡色の濃淡を織り込みながら、端正な幾何文が表現されています。細い糸がしっかりと打ち込まれた密度の高い織り、穏やかに調和する静かな彩り、僅かな乱れもなく完璧に整えられた浮織りの景色…磨き抜かれた技量と感性が帯というかたちにはっきりと映し出された逸品、琉球王朝文化のエレガンスをモダンにお楽しみ下さいませ。