銀座【帯4293】国指定重要無形文化財 喜如嘉の芭蕉布 九寸名古屋帯

銀座【帯4293】国指定重要無形文化財 喜如嘉の芭蕉布 九寸名古屋帯

三年もの間大切に育てた糸芭蕉から繊維を取りだし、細く裂き、一本一本糸を績み…昔ながらの工程を守り丹精込めてつくられる極上の織物、喜如嘉の芭蕉布の名古屋帯です。伝統的な染織は例外なく労力を惜しまぬ作業の積み重ねですが芭蕉布はその中でも筆頭。平良敏子さんをはじめとする方々が大変なご苦労を重ねて護ってこられた沖縄の宝ものですね。こちらはナチュラルなベージュの地に車輪梅で染めた焦茶と琉球藍による藍色を使い別けてシンプルな横段や緯絣を配したお品。素朴な絣の表情が野趣豊かな布味と相俟って、芭蕉布らしい力強い個性が際立つ一点です。麻や芭蕉布は盛夏のものとされていましたが温暖化が進む昨今、芯入りの九寸でしたら単衣時期からお使い頂いても差し支えなさそうですね。この素材ならではの張りのある質感、ひんやりとした手触りは、これからの季節をより快適に過ごさせてくれることと思います。この機会にぜひお手に取ってご覧くださいませ。