銀座【帯4307】佐藤徳香作 しな糸 かぶと絽 八寸名古屋帯 (紙札付)
銀座【帯4307】佐藤徳香作 しな糸 かぶと絽 八寸名古屋帯 (紙札付)
しな布は縄文期までその歴史を遡ることができる古代布の一つ。現在では山形県や新潟県の一部で僅かに織り継がれている稀少な織物です。しなの木の硬い樹皮を長い時間と手間をかけて糸に績み織り上げる布は丈夫で水にも強く、野趣豊かで力強い布味は夏の帯地としてもとても魅力的ですね。こちらは糸本来のナチュラルな生成色を緯糸に、黄蘗と藍を用いて染めた深い茶と美しい藍の二色を経糸に、繊細な捩り織の一種 兜絽が織り上げられた八寸名古屋帯。極細の糸を用いた精緻な織りから生まれる趣き豊かな景色は、一見しな布とは思えないような洗練された表情を備えており、独特の強い張りも程良く抑えられ、より扱い易い風合いとなっています。見るからに涼しげな地風は通気性も良く熱が籠もらず、盛夏にも快適にお使い頂けることと思います。織房「樹羅々」佐藤徳香さんの作、上布や夏織物、よそ行き浴衣などの装いにいかがでしょうか。