
銀座【帯4339】八重山上布 九寸名古屋帯 (タグ付)
銀座【帯4339】八重山上布 九寸名古屋帯 (タグ付)
経糸に紡績の苧麻糸・緯糸には手績みの苧麻糸を用い、草木で染め、手機で織り上げられる沖縄・石垣島の八重山上布は、宮古島の上布と共に手仕事を尽くした贅沢な夏織物として良く知られています。白上布の名の通り、かつては白地に捺染の絣着尺を中心としていましたが、現在では豊富な植物染料と手括りによる多彩な染めによって、各地の上布の中でもとりわけ瑞々しい色遣いの作品が制作されていますね。今回のご紹介は深い藍色を基調に白鼠色や涅色、亜麻色の4色の糸を組み合わせ、それぞれ表情の異なる多彩な横段に一部トゥイグヮーや幾何文を置いた九寸名古屋帯。この地独特の絣や色を生かしながらも、シックで洗練された個性が光る一点、渋めの色と素朴な糸の質感が創る程良く枯れた趣きの景色がとても素敵ですね。苧麻独特のひんやりとした手触りも心地良く、夏織物や上布などの装いを涼やかに引き締めてくれることと思います。銀座もとじさんの扱い、ぜひお手に取ってご覧くださいませ。