銀座【着物3500】松原輿七作 玉藍染 古代小紋 紋紗 よろけ縞に千鳥の図 (反端付)
銀座【着物3500】松原輿七作 玉藍染 古代小紋 紋紗 よろけ縞に千鳥の図 (反端付)
繊細な菱文がほんのりと浮かぶ生成色の紋紗の地に、ゆらゆらと絡まったり解けたりといった感のよろけ縞、重ねてふっくらとした愛らしい千鳥が並べられた小紋の着物です。こちらは長板中形の人間国宝 松原定吉さんの十男としてその技術を引き継ぎ、日本工芸会正会員として優れたお仕事を続けてこられた松原輿七さんの作。定吉さんの高度な技を守り継ぐ松原家の工房は、澄まし建てと呼ばれる手法による独特の色に特徴があり、藍ならではの色の力はそのままに柔らかな明るさと透明感が印象的ですが、こちらもその個性ある彩りが冴える一枚。涼やかに透ける紋紗にのせた淡いブルーが、はっとするような清涼感を運んでくれますね。斜めにさした湊鼠色が程よい引き締め役となって、少し甘さが抑えられた楽しい景色。賑々しい千鳥たちが、着る人を朗らかに引き立ててくれることと思います。江戸の粋が香る風情ある夏衣、どうぞお手に取ってご覧くださいませ。