銀座【着物3517】上布地 藍型小紋 流水に桜
銀座【着物3517】上布地 藍型小紋 流水に桜
程良く枯れた藍の色を背景に、更に色を深めた藍色で繊細な流水に桜文、所々にふわりと抜いた白にはほんのり紅をさした桜を配した小紋の着物です。古紅型の趣きを色濃く残す楚々とした景色の美しさが印象的なお品、小ぶりの繊細なモチーフが並ぶ可憐な表情は、最近の作品にはなかなか見られないものですね。重ねて、経緯共に手績みの糸を用いた上質な麻を染め下に用いることで生まれる程良い透け感や軽やかな張り、ひんやりとした手触りなども素晴らしく、夏衣としてこの上ない魅力を備えた贅沢な逸品です。残念ながら作り手さんに繋がる情報はございませんが、稀少な素材、施されたお仕事の確かさからも間違いのない一点と思います。すうっと風が抜けてゆく上布ならではの涼しさ、目にも爽やかな藍のいろ、猛暑をも楽しみに変えてくれる夏ならではの装いを、どうぞお楽しみくださいませ。