銀座【帯4368】しな布地 染八寸名古屋帯
銀座【帯4368】しな布地 染八寸名古屋帯
木の皮の繊維そのもののナチュラルな色、張りのある素朴な糸の表情が味わい深いしな布の地に、シンプルな染めが施された八寸名古屋帯です。所々に赤墨色を挟んで、鈍い海松色から高麗納戸色まで様々な緑の階調が年輪を思わせる幾重にも重なるラインで配されたお品。しな布の力強い質感とも相俟ってとても個性的な景色が生まれていますね。しな布は縄文期までその歴史を遡ることができる古代布の一つ。現在では山形県や新潟県の一部で僅かに織り継がれている稀少な織物です。しなの木の硬い樹皮を長い時間をかけて糸に績み、丹念に織り上げられた布は丈夫で水にも強く、さっくりとして野趣豊かな布味は夏の帯地としてもとても魅力的ですね。上布や夏織物、よそ行き浴衣など幅広い装いをきりりと引き締めてくれることと思います。どうぞこの機会にご覧くださいませ。