銀座【帯4374】国指定重要無形文化財 芭蕉布 九寸名古屋帯

銀座【帯4374】国指定重要無形文化財 芭蕉布 九寸名古屋帯

国指定の重要無形文化財・喜如嘉の芭蕉布の九寸名古屋帯です。戦争で一時は生産が途絶えましたが、平良敏子さんを中心とする方々の尽力で見事に復興を遂げた沖縄の至宝。南国の風土に生まれ育った布らしく、すっと風を通す独特の強い張りを備えた野趣豊かな表情の布です。こちらはナチュラルなベージュの地に深い藍の色で鋸歯文のようなジグザグとしたかたちに不規則な竪縞が重ねられた九寸名古屋帯。一部には藍と薄茶の杢糸も用いられて、揺らめくような表情を見せる複雑な幾何文がとても印象的ですね。糸芭蕉を育て、糸を績み、機にかけるまでの準備で既に気の遠くなるような労力を要する芭蕉布づくり。従来の絣とはまたひと味異なる景色には、その技術を守りつつ、更にその美しさの可能性を追究なさる作り手さんの確かなちからを感じます。芭蕉布ならではの清々しさとともに、しっかりと時代を捉えた洗練が光る一点、この夏のお出かけにいかがでしょうか。