銀座【着物3532】宮古上布 着物 幾何文(三越扱い)

銀座【着物3532】宮古上布 着物 幾何文(三越扱い)

苧麻を育て、極細の糸を績み、絣を締めて琉球藍で染め上げ、乾燥に弱く切れやすい糸を宥めながら精緻な絣を手機で織り上げる、そんな難儀な仕事をひとつひとつ長い時間をかけて積み重ねることでようやくかたちとなる夏衣の最高峰、宮古上布の着物です。ひんやりとした手触りの繊細な布は、心許ないほどの薄さでありながら、程良く身体から離れてふわりと風を通す絶妙な張りを備え、暑気を払うような清冽な存在感を見せてくれますね。こちらは独特の深い深い藍の地に、極小の絣でモダンな幾何文を表現したお品。ふと古いタイルモザイクを思い起こさせる大胆なモチーフは実に端正で、洗練を極めた宮古上布の一つの到達点を教えてくれるように思います。最近では段々と見かけなくなってきている伝統的な紺上布、酷暑の中でこそ輝くその気品あふれる美しさを、ぜひこの機会にお確かめくださいませ。