銀座【着物3554】日本工芸会正会員 新里玲子作 宮古上布 黒緑色 小絣(栞 畳紙付)

銀座【着物3554】日本工芸会正会員 新里玲子作 宮古上布 黒緑色 小絣(栞 畳紙付)

草木染めによる豊かな色を駆使した現代的な宮古上布の制作で知られる新里玲子さんの作品です。深い藍地に精緻な絣が並ぶ従来の宮古の作風から離れ、琉球王朝の頃に存在した色とりどりの上布を蘇らせたこの方の仕事から、多くの人に宮古上布の新たな魅力が伝えられ、その可能性が大きく広がりました。こちらのお色目はやや青みを含んだ黒緑色が近いでしょうか、琉球藍と木麻黄を染め重ねることで生まれた黒みがかった暗い黄緑系の地色を背景に、亜麻色の糸で大小の経緯絣がすっきりと並べられた着物。深い味わいのある彩りが極上の手績み糸の光沢と共に静かに心に響く、実に美しい一枚ですね。経緯共に細く細く手で績まれた苧麻糸を用い、絣を括り草木から得た染料で染め上げ、手機で織り上げる、糸づくりからの全ての工程で人の手と時間とを惜しみ無く費やした夏衣の最高峰。ふわりと風を通す張りを備え、触れればひんやりと冷たく、暑気を払うような清冽な存在感を見せてくれる贅沢な布を、ぜひお手に取ってご覧くださいませ。青山八木さんの扱いです。