銀座【着物3552】単衣 夏結城 生成色 流水文

銀座【着物3552】単衣 夏結城 生成色 流水文

生成色が近いでしょうか、やや黄みを帯びた柔らかなオフホワイトの地に藍色の亀甲絣で、流水を思わせる緩やかな流れを表現した夏結城です。一般的に夏結城と称されるお品は数種類あり、越後地方(十日町)で製織される強撚糸を用いたものが多く流通していますが、数少ないながら本場結城紬卸商共同組合員の手を経た製品がございます。緯糸の一部に苧麻糸を使用したお品や、また今回ご紹介する着物のように緩く撚りを掛けた手つむぎの真綿糸を用いて手機でさっくりと織り上げられたものなど、いくつかの種類がありそれぞれ個性がございますが、こちらの着物は透け感はやや控えめ。ふんわりと軽く柔らかな地風には強撚糸とはまた異なる真綿糸ならではの優しい温かみがあり、盛夏というよりは単衣の季節にぴたりと寄り添ってくれそうですね。この地ならではの高度な技術が光る美しい絣の景色は着る方や年齢を選ばず、様々な帯合わせを楽しませてくれることと思います。ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。