銀座【着物3558】本場結城縮単衣絹鼠色麻の葉崩し文（反端証紙付奥順製）

絹鼠色が近いでしょうか、僅かに灰みを含んだオフホワイトの地に黒糸の緯絣の地抜きで、大らかな麻の葉崩しが表現された本場結城縮の単衣着物です。真綿から時間をかけて手でつむいだ糸を地機で丹念に織り上げられる織物が本場結城紬ですが、同じ糸に撚りをかけて織られたものが本場結城縮。繊細な手つむぎの糸に撚りをかける分、結城縮の糸はより高い品質を要求されると聞いております。ごく細やかなシボが肌に付かず離れず、ふわっと軽くさらりとした独特の風合いは、単衣仕立てではより着心地の良さが際立ちますね。緯絣による表現はどこか滲んだような柔らかさが魅力。時代をこえて愛されてきた麻の葉のモチーフは、お召しになる方や年齢を選ばず、長くご愛用いただけることと思います。素材感もお色目も、まさに単衣の季節のための一枚と思わせる贅沢なお品、ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。