銀座【着物3589】丹波布 単衣(余り布付)
銀座【着物3589】丹波布 単衣(余り布付)
濃藍色と浅縹色が近いでしょうか、落ち着いた藍の濃淡と茶綿の色そのままの明るい榛色を格子に配し、つまみ糸の細い白を横段に重ねた丹波布の単衣着物です。手紡ぎの木綿に一部絹糸を添え、草木で染めて手織りした縞や格子の素朴な布はかつて「しまぬき」と呼ばれ、兵庫県の青垣町周辺で製織されていました。大正期に一度姿を消しながらも、戦後足立康子さんを中心とする方々の尽力で見事に蘇った稀少な織物・丹波布。丹精込めた手仕事から生まれるふくふくとして温かな風合いの布は、水を通すほどに着る人に柔らかく馴染み、年月を経るほどに味わいを深めてゆきます。こちらのような厚手の上質な木綿は単衣仕立てで冬も通してお召し頂けますし、心和む穏やかな色や質感は日常に寄り添い、経年の変化を楽しみながら永くご愛用頂けることと思います。チェックという言葉が良く似合う朗らかな表情の一枚、秋のお出かけにいかがでしょうか。