銀座【帯4451】龍村平蔵製 本袋帯 銘「有栖川鹿手」

銀座【帯4451】龍村平蔵製 本袋帯 銘「有栖川鹿手」

贅を尽くした帯づくりで知られる西陣 龍村美術織物さんのお品の中でも、最高峰として名高い「龍村平蔵製」の一連は、龍村錦帯として扱いも限られる逸品揃い。上代の宝物、名物裂、また南蛮由来などその出自も古今東西に無限に広がる多彩なモチーフが、様々な織技を駆使して表現されています。こちらは代表的な名物裂に材を取った銘「有栖川鹿手」。やや明度を落とした榛色を背景に、金銀糸を主調として冴えた萌黄や灰青を爽やかに効かせた精緻な織りで、格調高い文様が朗らかに表現されています。かちりとした幾何文に動物を組み合わせた有栖川文には、鹿手や鳥手など様々な種類が見られますが、こちらは愛らしい鹿をモチーフとしたもの。どこか楽しげな表情はいまにも立ち上がってぴょんと跳ね出しそうですが、同時に華やかに煌めく金銀糸をふんだんに用いることで、神鹿のような神々しさも感じさせますね。フォーマルなお席の装いに重厚な存在感を添えてくれる平蔵さんの晴れやかな逸品、ぜひお手に取ってご覧くださいませ。