銀座【帯4461】人間国宝 森口華弘作 綴地 染名古屋帯(落款入 三越扱い)

銀座【帯4461】人間国宝 森口華弘作 綴地 染名古屋帯(落款入 三越扱い)

藍墨茶色が近いでしょうか、柔らかみのある深いグレイ系の綴れ地に、金彩のみでさらりと松葉や松毬が描かれた八寸名古屋帯です。吹き寄せ風の静かな画に冬へと向かう季節の色が仄かに浮かんでいますね。こちらは重要無形文化財「友禅」の保持者として活躍なさった故 森口華弘さんの作。蒔糊を背景とした緻密な表現、極めて完成度の高い構成からなる訪問着などがこの方の作品のイメージですが、今回のご紹介はこの方のもう一つの美のかたちを教えてくれるように思います。金彩が生きる選び抜かれた色の美しさ、絶妙な無地場の分量、シンプルであるほどに冴え渡る画力…さりげない一風景が生み出す重厚な存在感に驚かされます。上質な江戸小紋などにあわせて、大人の女性に着こなしていただきたい名品、秋口から初冬のお出かけにいかがでしょうか。