銀座【着物3640】荒川眞理子作 型絵染 着物「ならんで ならんで」(畳紙 銘入り端布付)

銀座【着物3640】荒川眞理子作 型絵染 着物「ならんで ならんで」(畳紙 銘入り端布付)

樺茶色が近いでしょうか。灰みがかった薄茶の小さな市松が並ぶ紬地に段替わりに練色の無地場を配し、松葉色や柳茶色、薄花色の丸や四角、三角形と共に、墨色で縁取られた梅や鮮やかな若竹色の松が並べられた型絵染の着物です。「ならんで ならんで」と銘されたお品。楽しげな銘の通り、どこか和菓子を思わせるころんとして愛らしいかたちが、あっちを向いたりこっちを向いたり、押し合いへし合いしながら整列する様子が実に微笑ましいですね。こちらは柳悦孝さんや柚木沙弥郎さんに師事、国展にも入賞を重ねる荒川真理子さんの作。力のある色を用いた大らかなモチーフに、ほんのり品の良い甘さが香る素敵な作風の方ですが、今回ご紹介する着物もそんな荒川さんらしい個性が冴える、心弾む一枚ですね。上質な素材に入念な仕事が重ねられた作家作品ならではの確かな存在感は、手に取り身に纏う度に大きな満足感を運んでくれることと思います。秋のお出かけにいかがでしょうか。青山みともさんの扱いです。