銀座【帯4492】龍村平蔵製 本袋帯 銘「御庭焼獅子」

銀座【帯4492】龍村平蔵製 本袋帯 銘「御庭焼獅子」

贅を尽くした帯づくりで知られる西陣 龍村美術織物さんのお品の中でも、最高峰として名高い「龍村平蔵製」の一連は、龍村錦帯として扱いも限られる逸品揃い。上代の宝物や南蛮由来など、その出自も古今東西に広がる多彩なモチーフが、様々な織技を駆使して表現されています。今回のご紹介は銘「御庭焼獅子」。高島屋さんの説明によれば『古代伎楽において獅子の舞踊が中国から日本に伝えられ、獅子は神聖なものとして各地の祭礼にかかせないものとなりました。大名の保護によって開かれた窯「御庭焼」で焼成された陶器の美を帯の上に表現』されたお品とのこと。柔らかな白を背景に、華やかな獅子舞の景色がどっしりとした織りで表現されています。胴柄には大輪の牡丹を中心に絵皿にも手鞠にも見える細やかな模様を詰めた丸文が配されており、全体に中国趣味を色濃く感じさせる迫力に満ちたお品です。ひと目で平蔵さんの作と見て取れる重厚華麗な存在感を備えており、こちらのような帯こそがまさに龍村の真骨頂と実感しますね。使い易さや汎用性云々とは離れた、龍村さんらしい芸術性が存分に発揮された逸品、帯を主役とした堂々たる装いをお楽しみ下さいませ。