銀座【着物3642】人間国宝 宮平初子作 首里ロートン織 着物(色紙付)
銀座【着物3642】人間国宝 宮平初子作 首里ロートン織 着物(色紙付)
国の重要無形文化財「首里の織物」の技術保持者 宮平初子さんの作品です。戦争によってあらゆるものが失われた沖縄の地で、宮平さんは琉球王朝の伝統と格式を伝える「首里の織物」の復元・復興に心血を注ぎ、第一人者として様々な技術を駆使した美しい作品を遺されました。琉球王府の貴族や士族の衣服として洗練を極めた首里織は、その技法も幅広く、花倉織、首里花織、ロートン織、手縞、綾の中、総絣など様々ですが、今回のご紹介は道屯織による着物。利休白茶から胡桃染、江戸鼠、黄枯茶色、涅色など柔らかな茶系のグラデーションに重ねて柳鼠や薄青など清々しい緑系を効かせた端正な景色は、ため息が出るような美しさです。細い糸がしっかりと打ち込まれた密度の高い織り、選び抜かれた彩り、僅かな乱れもなく完璧に整えられた浮き織りの景色に、宮平さんならではの円熟の技量と感性が光る一枚。モダンに蘇った琉球王朝のエレガンスを、どうぞご堪能下さいませ。