銀座【着物3655】浦野理一作 経節紬 格子 単衣着物

銀座【着物3655】浦野理一作 経節紬 格子 単衣着物

黒に近いほどに色を深めた濃藍色の地に、鮮やかな赤紅色の格子を置いた浦野理一さんの紬です。日本各地に残る伝統的な技法への深い理解、そしてご自身の感性と妥協の無い手仕事から生まれたこの方の贅沢な織りや染めは、生産が終わって久しい今も色褪せぬ美しさで私たちを魅了します。とりわけ、丹念に手でつむいだ節立った糸を用い手機で織り上げる経節の紬は、ざんぐりとして素朴ながら実に豊かな味わいがあり、見るものに紬の原点とは何かを教えてくれるように思います。ただただシンプルな二色の格子は、洋服でも馴染み深いチェックを思わせてとても魅力的。気軽にすっとお召し頂ける親しみ易さを備えながらも、選び抜かれた糸と手間暇掛けた仕事から生まれる確かな風格が力強く着る人を引き立ててくれることと思います。昔ながらの上質な糸の不足から様々な織りが消えてゆく昨今、長く人に寄り添ってくれる確かなものは数少なくなる一方です。本物の紬と呼べる稀少な一枚を、ぜひこの機会にお選び下さいませ。