銀座【着物3666】薩摩絣 濃藍色 抽象文(松屋扱い)

銀座【着物3666】薩摩絣 濃藍色 抽象文(松屋扱い)

正藍染による黒みがかった深い藍色の地にごく細かな亀甲絣と蚊絣を使い別けて、幾重にも重なる曲線を詰めた長方形が整然と並べられた薩摩絣の着物です。精緻な絣によってすっきりと抜き取られた細いラインが繊細なモチーフを見事に象っており、極小の絣の連なりがつくるなだらかな描線の美しさに驚かされます。極細い番手のエジプト木綿糸を用いて手機で丹念に織り上げられる薩摩絣は、木綿織物の最高峰として名高い布。滑りが悪く湿度でも狂いが出やすい木綿糸の難しさを、東郷織物の永江明夫さんが長年の研究の末に乗り越え完成させた織物で、木綿の認識を覆すような滑らかな風合いと洗練された表情で私たちを魅了します。きりりとした表情の中にも木綿らしい温かみとモダンな遊び心が滲む一枚、極上の質感と端正な絣の景色に贅沢に手を掛けられた織物ならではの風格が香ります。ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。