銀座【着物3701】久呂田明功作 縮緬地訪問着 辛子色 梅花の図

銀座【着物3701】久呂田明功作 縮緬地訪問着 辛子色 梅花の図

やや色を薄めた辛子色が近いでしょうか、落ち着いた鈍い黄色系の縮緬地に黒鳶色の枝、深い緑や暗い赤を小さく効かせて、濃藍色や白色の梅花が大らかに描かれた訪問着です。こちらは江戸友禅作家 久呂田明功さんの作、かつて浦野理一さんの仕事を支えたことで知られる先代からの作風を引き継ぎ、個性豊かな着物や帯を制作なさっていますね。濃藍色をくっきりと効かせた印象的な色遣い、金彩に縁取られた力強いモチーフから生まれる独特の存在感は久呂田さんの作品ならではのもの。古典的な梅文を題材としながら、繊細な京友禅のそれとはまた全く趣きの異なる迫力ある景色がとても新鮮です。新年のお呼ばれや新春のお出かけに、大人の女性ならではの洗練が光る装いをお楽しみいただけることと思います。