
銀座【着物3728】人間国宝 小宮康正作 江戸小紋(落款入)
銀座【着物3728】人間国宝 小宮康正作 江戸小紋(落款入)
遠州茶色が近いでしょうか、鈍く色を落ち着かせた淡い橙系の地に、剣を菱の形に置いた剣菱文が染め上げられた江戸小紋の着物です。こちらは小宮家三代目の江戸小紋 重要無形文化財保持者としてその高度な技術を守り伝える小宮康正さんの作。目を凝らしてようやくかたちを掴めるような極小の模様、その一つ一つの輪郭がすっきりと際立つ清々しい染め上がりに、この方らしい熟練の技が光っていますね。遠目からは無地のようにも見える繊細な型ですが、着るひとの動きに寄り添って細かな柄が揺らめく景色は畳んで置いた時とは全く異なる、実に優雅なもの。精緻な仕事が尽くされた江戸小紋の逸品を、ぜひお手元でご覧くださいませ。