
銀座【帯4618】本場久米島紬 名古屋帯 柴染色 絣文
銀座【帯4618】本場久米島紬 名古屋帯 柴染色 絣文
2004年に国の重要無形文化財にも指定された久米島紬は、琉球王府以来の技法をそのままに、糸染めから織りまでの工程の殆ど全てを織り手が一人でこなす、紬の原点ともいえる織物ですね。着物ではこれまでも様々なお品をご紹介してまいりましたが、今回はなかなか見かけない久米島紬の名古屋帯が入荷いたしました。こちらは淡い柴染色が近いでしょうか。やや赤みを含んだ柔らかなベージュ系の地に泥染めの温かみある黒で、ティーチカキジャーやふっくらとした矢絣など琉球特有の楽しい絣柄が織り出されたお品。草木染めによる落ち着いた彩りを背景にサルトリイバラと車輪梅、そして泥媒染による久米島紬特有の穏やかな黒の色をくっきりと効かせた景色がとても印象的ですね。野趣豊かで力ある一点、個性の強い着物もしっかりと受け止め、手間暇を惜しまぬ丁寧な仕事ならではの工芸色豊かな装いをお楽しみ頂けることと思います。