銀座【帯4634】龍村光峯作 本袋帯 銘「玉の柱」(栞付) 

銀座【帯4634】龍村光峯作 本袋帯 銘「玉の柱」(栞付) 

黒色の地に平箔の銀糸を通し、菜の花色の細縞で挟んだ金銀の縞に青藍色や浅縹色、萌黄色に撫子色、蘇芳色や柑子色など鮮やかな彩りと共に花唐草文を配した本袋帯です。こちらは初代龍村平蔵さんを祖父に、二代龍村平蔵さんを父として生まれ、古代裂の復元などに尽力なさった織物美術家・龍村光峯さんによる「玉の柱」と銘された手機織のお品。付属の栞に『「玉の柱」は宝石を大理石に象嵌するインド独特の技術で装飾されたタージ・マハール…中略…その王妃の気品と穢れの無い透明な美しさを絹糸の帯に学び取ろうとした作品です。』と記載されている通り、優美を極めた世界遺産のイメージが、龍村さんの鋭い感性と高度な織技によって帯という新たなかたちに見事に映し出されていますね。重厚でどこかエキゾティックな個性を感じさせる景色が、心華やぐ日の装いを晴れやかに引き立ててくれることと思います。丹念に手織られた本袋帯はしなやかに身に添い緩みがなく、お太鼓のかたちも実に綺麗に整います。ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。