
銀座【帯4648】関美穂子作 型絵染名古屋帯(余り布 他付)
銀座【帯4648】関美穂子作 型絵染名古屋帯(余り布 他付)
生成色が近いでしょうか。ほんの少し黄みを含んだオフホワイトの紬地に、可憐な花が咲き綿毛が舞い蝶が遊ぶ野原の様子と遠くの街並みとを交互に配した型絵染の名古屋帯です。少し高台にある原っぱから自分が住む街を眺めている…そんな景色が、藍濃淡に黄朽葉色、樺色や松葉色などの明るい彩りを用いて大らかに表現されていますね。手に取れば、小さな虫たちの羽音や風、遠くを走る電車の音、楽器の音色、月や星…そんな様々なものの気配が心にさらさらと流れてきて、不思議な共感と懐かしさに包まれます。こちらは型絵染作家として活躍なさっている関美穂子さんの作品。マッチラベルや蔵書票、ポチ袋など小さな紙に映し出された、どこかレトロで濃密な世界にも心弾ませておりましたが、近年はあふれる才をぎゅっと凝縮したかのような力強い景色が段々大きく広がって、とても魅力的な着物や帯が生まれています。紬や小紋の装いを軽やかに朗らかに引き立ててくれる関さんの染め帯、春のお出かけにいかがでしょうか。