銀座【着物3776】菊池洋守作 八丈織 着物(証紙 他付)

銀座【着物3776】菊池洋守作 八丈織 着物(証紙 他付)

八丈苅安から得たこっくりと深みのある辛子は黄八丈を代表する色。手を掛けて繰り返し染め上げた豊潤なお色の美しさを、選び抜かれた極上の糸と緻密な綾織りによって余すところなく引き出した見事な着物です。こちらは数年前に逝去された菊池洋守さんの作品。柳悦博さんに師事、のちには白洲正子さんにもその才を認められたこの方が、八丈島の工房で丹念な手仕事を重ねて一反一反織り上げた布は八丈織と名付けられていますね。お得意とする綾織による市松と縞を組み合わせた端正な幾何文様が身体の動きや光の加減で繊細に揺らめく景色は、いわゆる紬織とは一線を画すドレッシーな輝きを放っており、染めともまた全く趣きの異なるエレガントな存在感をお楽しみ頂けます。無地感覚ですので帯の背景としても万能、合わせる帯次第でお出かけから軽いパーティなど華やかな場面まで、現代の着物シーンでは活躍の機会も多いことと思います。今後のご紹介が難しい名品、ぜひお手に取ってご覧くださいませ。