
銀座【帯4668】龍村晋製 袋帯 銘「国宝日暮山水図錦」(色紙 栞付)
銀座【帯4668】龍村晋製 袋帯 銘「国宝日暮山水図錦」(色紙 栞付)
やや彩度を上げた亜麻色が近いでしょうか。温かみのあるベージュ系の地に金銀糸をふんだんに用い、鮮やかな朱色や紺鼠色、秘色色などを効かせて、重厚な山水楼閣の図が細やかに表現された袋帯です。こちらは初代龍村平蔵さんの三男として生まれ、父から学び引き継いだ龍村ならではの高度な技術と芸術性を基に、最高峰の帯の数々を世に出した龍村晋さんの作品で銘「国宝日暮山水図錦」。同様の意匠が龍村平蔵さんの丸帯としても「高浪織(たかなみおり)」の技法を用いて製織されており、龍村美術織物さんのご説明から引用させて頂きますと『三代将軍家光公が「日を暮して見れどもあかず」と称した事からその名がついたとされる高蒔絵の手箱を元に、その趣を織技で表現したもの…中略…高蒔絵で表された手箱の見事な意匠を、帯の構成として整え再構築して描いたのは堂本三之助、後に昭和を代表する日本画家となる堂本印象画伯でした』とのこと。実用性を重んじた龍村晋さんらしく、華麗な風景の迫力はそのままに、今の時代によりお使いになりやすいかたちの帯となっています。精緻な織技が光る存在感豊かな逸品、晴れやかなお席にいかがでしょうか。