銀座【帯4670】日本工芸会正会員 深石美穂作 川平織 九寸名古屋帯(証紙 紙札付)
銀座【帯4670】日本工芸会正会員 深石美穂作 川平織 九寸名古屋帯(証紙 紙札付)
透明度の高い美しい海で知られる沖縄 石垣島の川平湾。自然豊かなその地で「からん工房」を主宰なさる日本工芸会正会員 深石美穂さんの川平織 名古屋帯です。深石さんは首里織の名手として知られた故 大城志津子さんを始め、様々な作り手さんとの交流から沖縄の伝統的な染織技法に習熟、選び抜いた上質な素材を草木で染め上げ、美しい彩りを駆使した個性あふれる作品を制作なさっています。こちらはげっきつ染と藍染めを用いた「よこビーマ絣」。蒸栗色が近いでしょうか。灰みがかった落ち着いた淡い黄色系の地に紅藤色や紺鼠色の縞と共に、フタイ ビーマに横段を組み合わせた大らかな緯絣が配されています。スコープで覗いてみれば、経糸には蒸栗色に藍色、紅藤色や藤鼠色が縞として並べられ、緯糸には蒸栗色に藍色と濃藍色が細やかに使い分けられており、経緯の糸が組み合わされ溶け合うことで、コントラストを程良く抑えたニュアンスのある色の表情が生まれていますね。生繭糸を使用した薄手でさらりとした質感は単衣時期にも爽やかにお使い頂けそうです。南国の染織の朗らかな力強さと共にモダンな洗練を装いに添えてくれる川平織、ぜひお手に取ってご覧くださいませ。