銀座【着物3845】日本工芸会正会員 小倉淳史作 紗紬地 訪問着(落款入)

銀座【着物3845】日本工芸会正会員 小倉淳史作 紗紬地 訪問着(落款入)

亜麻色の紗紬の地に水浅葱色の裾濃暈かしを置き、深い藍色や裏葉柳色を添えて楓の小枝が配された夏の訪問着です。墨色ですっきりと縁取られた葉、柔らかく滲む絞りの葉…対照的な表現が互いを引き立て合う優美な趣きのお品。仄かに透けるさっくりとした夏素材の地風とも相俟って、実に風情ある涼やかな景色が生まれていますね。こちらは辻が花の復元に尽力した父・建亮さんから引き継いだ友禅と絞り双方の高度な技術を基に、現代に生きる辻が花の美を追究し続ける日本工芸会正会員・小倉淳史さんの作。細やかな絞りや精緻な墨描き、そしてこの方の高雅な感性が創る世界からは、その古典美がよりモダンでより洗練されたものへと進化していることを感じます。夏衣ならではの清々しさと共に作家作品らしい重みある存在感をお楽しみ頂ける一枚、この夏のお出かけにいかがでしょうか。