
銀座【帯4739】誉田屋源兵衛製 袋帯
銀座【帯4739】誉田屋源兵衛製 袋帯
淡い亜麻色の地に鈍く輝く平箔の金糸、鮮やかな緑のラメや漆箔を絡めた緯糸を用い、イスラムの文字を装飾として挟みながら迫力ある双獣文や更紗風花文をゆったりと配した袋帯です。たれ裏の織り込みには「金唐革」の文字が入っていますが、金唐革とはルネッサンス期に始まるヨーロッパの皮革工芸品で、様々な装飾文様を浮き彫りのように絵画的に表現したもの。陰影と厚みを感じさせる重厚な景色には、高い格調と共にそのルーツを感じさせるエキゾティックな個性が光っていますね。こちらは創業以来280年余の歴史を持ち、当代の鋭敏な感性を卓越した染織技術がかたちとした独創的な帯で名高い老舗・誉田屋源兵衛さんの作。贅沢な織りの表情に誉田屋さんらしい拘りが滲む名品、紋付や訪問着などの装いを華麗に引き立ててくれることと思います。