銀座【帯4740】八重山上布 名古屋帯

銀座【帯4740】八重山上布 名古屋帯

やや色を淡くした薄縹色が近いでしょうか。淡く明るいブルーを背景に、濃藍色の緯糸浮織による横段やシンプルな白の緯絣を交互に配した九寸名古屋帯です。こちらは経糸に紡績の苧麻糸・緯糸には手績みの苧麻糸を用い、草木で染め、手機で織り上げられる沖縄・石垣島の八重山上布。宮古島の上布と共に手仕事を尽くした贅沢な夏織物として良く知られていますね。白上布の名の通り、かつては白地に捺染の絣着尺を中心としていましたが、現在では豊富な植物染料と手括りによる多彩な染めによって、各地の上布の中でもとりわけ瑞々しい色遣いの作品が制作されています。今回のご紹介もそんな清澄な趣きを備えた涼しげな一点、苧麻独特のひんやりとした手触りも心地良く、夏織物や上布などの装いを爽やかに引き締めてくれることと思います。ぜひこの機会にご覧くださいませ。