銀座【帯4744】しな布 八寸名古屋帯 総捩り織
銀座【帯4744】しな布 八寸名古屋帯 総捩り織
しな布は縄文期までその歴史を遡ることができる古代布の一つ。現在では山形県や新潟県の一部で僅かに織り継がれている稀少な織物です。しなの木の硬い樹皮を長い時間と手間をかけて糸に績み織り上げる布は丈夫で水にも強く、野趣豊かで力強い布味は夏の帯地としてもとても魅力的ですね。こちらは芝翫茶色が近いでしょうか、素材本来のナチュラルな薄茶の糸で、繊細な捩り織によって素朴なレースのような透かし模様が表現された八寸名古屋帯。細めの糸を用いて全体を複雑な捩りで織り上げた、とても手の込んだお品ですね。より隙間が大きく取られていますので、独特の強い張りも良い加減に抑えられており、扱い易い風合いとなっています。見るからに涼しげな布は通気性も抜群、熱が籠もりませんので盛夏にも快適にお使い頂けることと思います。上布や夏織物、よそ行き浴衣に合わせて、上質感のある夏のカジュアルスタイルをお楽しみくださいませ。