
銀座【着物3858】新垣幸子作 沖縄県指定無形文化財 八重山上布(紙札付)
銀座【着物3858】新垣幸子作 沖縄県指定無形文化財 八重山上布(紙札付)
経糸に紡績の苧麻糸(ラミー)を、緯糸には手績みの苧麻糸を用い、草木で染め、手機で織り上げられる沖縄 石垣島の八重山上布は、宮古島の紺上布と並んで古くから貢納布制度によって磨かれた技術が生み出す、爽やかな夏織物ですね。こちらは象牙色や絹鼠色などオフホワイト系、潤色や茶鼠色などシックなベージュ系、柳茶に老竹色や鶸茶色など清澄なグリーン系の美しい濃淡色に藍のグラデーションや卵色を効かせて、やたら格子にカキジャーなどの絣を添えた着物。沖縄県指定無形文化財技術保持者として、また日本工芸会正会員として活躍なさる八重山上布の第一人者、新垣幸子さんの作品です。古来の括り染めと草木染めによる色彩を復元することによって、捺染の絣が並ぶ白上布の世界に新たな命を吹き込んだ新垣さん。南の島の植物の生命の輝きを映す瑞々しい景色に、この方ならではの個性が存分に発揮された贅沢な逸品ですね。透明感のある淡彩の柔らかな調和が夏の強い陽差しに清々しく映えるお品。ひんやりと冷たい苧麻をまとう、極上の夏をお楽しみ下さいませ。