銀座【帯4763】城間栄順作 紋紗地 本紅型 染名古屋帯(落款入)

銀座【帯4763】城間栄順作 紋紗地 本紅型 染名古屋帯(落款入)

細い縞が仄かに浮かぶオフホワイトの紗紬地に、菱取りで様々な幾何文様を置き、間には繊細な花のモチーフが配された本紅型の名古屋帯です。こちらは現代の琉球本紅型を代表する作り手さんの一人である城間栄順さんの作。硬軟の対比を生かして複雑に組み立てられた構図が、藍色系の濃淡色のみですっきりと表現された涼やかなお品です。とてもモダンな印象ですが2012年に開催された紅型展の図録によれば、19世紀の衣裳に同じ型が遺されており、更紗模様の影響がみられる牡丹唐草幾何学模様とのこと。沖縄特有の花をモチーフにしたものと思いきや、古典的な牡丹唐草などにつながる意匠だったのですね。やや灰みを帯びた静かなブルーの清々しさ、そして本紅型らしい力強い存在感が、夏の装いを朗らかに彩ってくれることと思います。この機会にどうぞお手に取ってご覧くださいませ。