銀座【着物3877】国指定重要無形文化財 喜如嘉の芭蕉布(反端 証紙付)

銀座【着物3877】国指定重要無形文化財 喜如嘉の芭蕉布(反端 証紙付)

沖縄の風土が育てる極上の素材 芭蕉布は、王族から庶民までこの地に住む全てのひとの身を包む大切な衣として守られてきたもの。平良敏子さんを中心とする方々の尽力によって、一旦は生産が途絶えてしまった戦後の状況から見事な復興を遂げた沖縄の至宝ですね。材料となる糸芭蕉の栽培に三年を費やし、二百本もの木から取り出した繊維を細く裂いては結んで糸をつくり、絣を括り、、機にかけるまでにも長い長い時間と手間をかけ、その後乾燥に弱く切れやすい糸を手機で丹念に織り上げることでようやく布のかたちとなる芭蕉布。その技術は国の重要無形文化財に指定されています。今回のご紹介はナチュラルな淡いベージュの地に藍の細縞を置き、間には鎖を繋いだかのような幾何文の経絣が並べられた着物。シンプルながら規則的なリズムを感じさせる端正なモチーフが、この布の野趣を秘めた美しさをより力強く際立たせています。触れればひんやりと冷たく、独特の強い張りによって身体からふわりと離れ、熱を逃がし風を呼んでくれる清々しい布。帯合わせも様々に、極上の夏衣ならではの贅沢な装いをお楽しみ下さいませ。