銀座【着物3887】四代目上野真作 訪問着 胡桃染色 茶屋辻文(落款入)

銀座【着物3887】四代目上野真作 訪問着 胡桃染色 茶屋辻文(落款入)

胡桃染色が近いでしょうか。柔らかな赤みのベージュ系の地にほんのりとした暈かしと共に鈍色と柳鼠色の場を置き、山水楼閣に波に小舟、松笹に葦、桜に楓などが繊細に表現された訪問着です。こちらは京友禅の名門・上野家の四代目として活躍なさる上野真(二代目上野為二)さんの作品。この方は友禅染の技術で重要無形文化財保持者に認定された祖父 上野為二さんの作風を汲み、茶屋辻など典雅な風景を中心とする精緻な糸目友禅の作品を、究極の技術をもって世に出しておいでです。今回のご紹介はこの方の真骨頂とも言える、伝統的な茶屋辻文様が丹念に表現された贅沢な一枚。控えめな色構成ながら、この方ならではの端正な筆から生まれる風趣豊かな景色に、心洗われるような清々しさを感じます。どのような場面でも安心してお召しいただける、気品に満ちた正統派の社交着、ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。