銀座【帯4807】伊差川洋子作 本紅型 名古屋帯(証紙付 落款入)

銀座【帯4807】伊差川洋子作 本紅型 名古屋帯(証紙付 落款入)

仄かに揺らめく様な透け感を備えた紋紬紗を染め下地に、少し明度を落とした黄枯茶が近いでしょうか。不規則なラインが緩やかに横切る暗い茶系の地に、檳榔子染色や黒橡色に明るい藍色や白を効かせたこっくりとした色遣いで、愛らしい花文が力強く配された本紅型の名古屋帯です。19世紀の作として古い紅型に残る「霞に松梅大函模様」に材を取った作品と思われますが、本歌は藍地に華やかな彩りのお品。こちらは古紅型の格調と高い完成度を伝えながらも、深みのあるシックな色遣いに現代的な洗練を感じさせますね。紅型の祖とも言われる浦添型の復元など、意欲的な活動で知られた紅型作家、伊差川洋子さんの作品。寒い時期を外していただけば、春先の袷から単衣、夏を通して秋口まで、紬や小紋などの装いに合わせて活躍してくれそうです。ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。