銀座【帯4818】出羽の織座製 琴糸織 八寸名古屋帯(証紙 保証書付)

銀座【帯4818】出羽の織座製 琴糸織 八寸名古屋帯(証紙 保証書付)

カイコがお蚕さまと呼ばれていた時代には、短い残糸までも大切に蓄え繋いで織り上げ、絹製の漁網も使い古せば織物に再利用されたそうですが、こちらもそんな手間暇を惜しまぬ昔の仕事を古来そのままに再現したお品。強い撚りがかかった琴の弦を一本一本ほぐして糸に戻し、紡ぎ直して緯糸に用いて織り上げた琴糸織の八寸名古屋帯です。洗柿から灰青色を挟んで錫色への柔らかなグラデーションが並べられた彩り美しい一点。織り上がった布が見せる深いしぼは弦であった名残りで、撚りのクセが付いて強くうねる糸が、今度は帯としての極上の締め心地を生みだしてくれるのですね。失われつつあった原始布や古代織物の復元と存続に心血を注いだ、故 山村精さんの工房、米沢の出羽の織座ならではの丁寧な手仕事による稀少な帯。どうぞ長くご愛用下さいませ。