銀座【帯4828】宮城里子作 本紅型 名古屋帯(落款入りの反端付)

銀座【帯4828】宮城里子作 本紅型 名古屋帯(落款入りの反端付)

宗薫緞子の地紋が仄かに浮かぶ練色の地に、数珠玉でしょうか、小さな実をつけた植物に色とりどりの蝶たちが遊ぶ様子が細やかに表現された、本紅型の名古屋帯です。生命力あふれる小さなものたちの世界が、美しい型にすっきりとおさめられたお品。ころんとした実や蝶に置かれた鮮やかな紅や青、黄色が紅型らしい鮮やかなアクセントとなって、朗らかで微笑ましい景色が完成していますね。この地の身近な植物を題材とした現代的な構成ながら、王族士族の衣裳としての琉球紅型の品格がしっかりと受け継がれた優品、こちらは尚家資料に残る紅型衣裳の復元などでも知られる藤村玲子さんに師事し、現代の紅型を代表する作り手の一人として活躍なさる女流紅型作家・宮城里子さんの作です。軽やかで動きのある構図、葉を彩る褐返色やごく暗い緑で全体のトーンをシックにまとめた色構成が紅型の強い個性を程良く抑えており、合わせる着物も幅広くお楽しみ頂けそうですね。ぜひお手に取ってご覧くださいませ。