
銀座【帯4846】曽根武勇作 袋帯 琥珀色 名物裂文様(落款入)
銀座【帯4846】曽根武勇作 袋帯 琥珀色 名物裂文様(落款入)
やや彩度を上げた琥珀色が近いでしょうか。重厚な華を感じさせる鈍いオレンジ系の地に、愛らしいいちご錦を間に挟みながら、名物裂として名高い有栖川鹿文と鱗権太夫が緻密な織りによって整然と織り上げられた袋帯です。こちらは公家装束の製織などを担ってきた西陣の高度な技術を今に伝える、伝統工芸士・曽根武勇さんの作品。コントラストを抑えて地色に溶け込ませつつも、文様のひとつひとつをきちんと際立たせる穏やかな彩りが、絹糸の見事な光沢とともに静かに浮かんでいます。金糸を使わずとも、名物裂の品格と確かな織技ならではの贅沢な質感が、晴れやかな装いをしっかりと受け止める、曽根さんらしい名品ですね。格高の小紋や色無地から訪問着など様々な装いに合わせて、気品香る着こなしをお楽しみくださいませ。