
銀座【着物3953】清染居製 訪問着 紫鼠色 松の図(落款入)
銀座【着物3953】清染居製 訪問着 紫鼠色 松の図(落款入)
友禅の世界で初の人間国宝に認定された故 上野為二さん、その優美な作風を受け継ぐ京加賀友禅の工房・清染居さんの訪問着です。こちらは明度を落とした紫鼠色が近いでしょうか。灰みがかった静かな紫の地に、なだらかな道のようにほんのりと暈した絹鼠色の場を置き、重ねて典雅な松の木々を配したお品。幹や枝に添えた穏やかな海松茶、葉を彩る千歳茶や岩井茶、湊鼠など選び抜かれた色たちの静けさ、そして上野家ならではの極細い糸目の美しさが、思わず見惚れてしまうような洗練された景色を創り出していますね。工房を主宰するのは為二さんの次男・清二さんに嫁がれた上野街子さん。上野家の伝統である精緻な古典意匠を継承しながらも、ほんのりと香る品の良い女性らしさは、この方が育て上げた清染居の個性でしょうか。凛として清々しい松の景色が改まったお席や式典などの場面に相応しい、気品香る一点。帯合わせも様々にお楽しみ頂けることと思います。高島屋さんの扱いです。