
銀座【着物3972】人間国宝 福田喜重工房製 付下げ
銀座【着物3972】人間国宝 福田喜重工房製 付下げ
憲法黒茶色が近いでしょうか。黒みを帯びるほどまでに色を深めた焦茶系の地に、極細かな霰のような大小の粒や様々な大きさの切箔の粗密を自在に使い別けて、モダンで抽象的なモチーフが表現された付下げです。暗いお色目から破片のように繊細な金彩がきらきらと舞う景色は、プリズムを通した光の道や星が瞬く夜空を思い起こさせ、実に幻想的です。金彩の扱いの際立った美しさに、人間国宝であられた福田喜重さんの工房ならではの技術を存分にお楽しみ頂けるお品。一見シンプルでありながら、例えば龍村さんや川島さんの有職文や上代裂など重厚な古典意匠の帯から、現代的な美意識が冴える北村武資さんの帯等々、どのような帯もすっと受け止めてくれる確かな力を感じますね。洗練を極めた優雅な表情が、様々な場面で着る人をしっかりと支えてくれる優品。秋冬のお呼ばれにいかがでしょうか。