
銀座【帯4911】龍村平蔵製 本袋帯 濃色 銘「鳥羽絵絵巻」
銀座【帯4911】龍村平蔵製 本袋帯 濃色 銘「鳥羽絵絵巻」
贅を尽くした帯の代名詞とも言える「龍村平蔵製」の本袋帯は、西陣の名門 龍村美術織物さんと高島屋さんの共同制作による特別な逸品、龍村錦帯として扱いも限られる最高峰のブランドですね。今回のご紹介は銘「鳥羽絵絵巻」。国宝高山寺絵巻、お馴染みの「鳥獣戯画」に材を取ったお品で、深い濃色が近いでしょうか。僅かに灰みを帯びた落ち着いた紫の地に精緻な織りで微笑ましい動物たちの姿が表現されています。こちらの場面は祭礼行列の一場面でしょうか。絵巻の中では相撲を取ったり弓を引いたりと勇ましい姿の兎や猿たちが、大きな唐櫃を粛々と運んでいますね。芒や女郎花などの秋草と共に、紅藤色や墨色、黒茶色など静かな彩りを絡めた金銀糸の煌めきに縁取られ、浮かび上がる動物たちが、装いに格調と洒落みを添えてくれています。帯前やたれ先は金銀糸を用いた典雅なつぼつぼ青海波。ドレッシーな紬の装いから色無地、江戸小紋などにさらりと合わせて頂きたい、洒落みあふれる逸品です。ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。