銀座【帯4923】西陣 河合康幸製 唐織 袋帯

銀座【帯4923】西陣 河合康幸製 唐織 袋帯

錫色が近いでしょうか。明るめの淡いグレイを背景に、心華やぐ優しい中間色を甘撚りの絹糸のつややかな光沢にのせて、雪持ちの葭を愛らしい水禽と共に配した袋帯です。確かな技術による上質な唐織ならではの、刺繍のようにふっくらと立体感のある贅沢な織りの景色は、能装束「繍箔葭水禽文」に材を取ったお品でしょうか。小さく煌めく金糸と共に、洗柿色に洗朱色、葡萄鼠色に老竹色、淡黄色など品の良い甘さを感じさせる選び抜かれた淡彩が、能装束の重厚な世界を見事に映し出していますね。こちらは名門河合美術織物さんから独立、定評ある織りの技術と格調を受け継ぐ西陣の名匠・帯屋 河合康幸さんの作。時に磨かれた正統派古典ならではの典雅な表情は、格高の江戸小紋や紋付き、訪問着などの晴れやかな装いをさらりと受け止め、気品豊かに引き立ててくれることと思います。ぜひこの機会にご覧くださいませ。