銀座【着物4006】久呂田明功作 縮緬地 染一ッ紋 訪問着 松に竹の図(落款入)

銀座【着物4006】久呂田明功作 縮緬地 染一ッ紋 訪問着 松に竹の図(落款入)

伽羅色が近いでしょうか。ややベージュに寄せた橙色系の縮緬地に肩袖には松の古木を、裾には上へと向かってすっくと伸びる竹の姿が描かれた、染一ッ紋の訪問着です。こちらは江戸友禅作家 久呂田明功さんの作、かつて浦野理一さんの仕事を支えたことで知られる先代からの作風を引き継ぎ、重厚で存在感のある着物や帯を制作なさっていますね。濃藍色や明度を落とした深緑色に所々白をくっきりと効かせた印象的な色遣い、金彩に縁取られた力強いモチーフから生まれる迫力ある景色は久呂田さんの作品ならではのもの。凜々しく潔い竹や風格を感じさせる老松の表情には、繊細ではんなりとした京友禅とは全く趣きの異なる、江戸友禅らしいきりりとした個性が光っています。新年のお呼ばれや新春のお出かけにいかがでしょうか。青山みともさんの扱いです。