銀座【着物4039】草紫堂製 南部絞紫根染 着物(余り布付)
銀座【着物4039】草紫堂製 南部絞紫根染 着物(余り布付)
古くから南部地方に伝わる茜染めと紫根染めを守り続ける盛岡の工房・草紫堂さんの着物です。こちらの紫根染は熟練の技術を持つ市内近辺在住の女性が一つ一つ時間をかけて手で絞り、染料としてとりわけ稀少性の高い紫草の根を用いて繰り返し染められます。手のかかる入念な仕事を積み重ね、更に仕上げの後に数年寝かせることでようやく目にすることのできる紫根の色はやはり特別なもの。穏やかな華を備えた上品な女性らしさに、どなたも魅せられることと思います。今回のご紹介は、小さな葉っぱのようなかたちとひと目絞りの粒がすっきりと並べられた可愛らしい意匠のお品。紫根の色の面積が比較的大きいお柄ですが、更に明度を落とした滅紫色が近いでしょうか、しっとりとした落ち着いたお色目、そして均等に広がる大小の絞りの滲みが印象を程よく和らげ、どなたにも綺麗に馴染んでくれそうですね。幾何文のお品とはまた雰囲気の異なる優しい表情の一枚、心癒される温かな景色をぜひご覧くださいませ。