銀座【帯5040】佐波理綴 袋帯 銘「裂取華鏡図」

銀座【帯5040】佐波理綴 袋帯 銘「裂取華鏡図」

佐波理とは銅・錫・鉛の合金を材とした正倉院御物とのこと。昼夜の光量の違いで目に映る色調が大きく変わると言われるこの素材に因んで、こちらの織物は「佐波理綴」と名付けられたそうです。今回のご紹介は「裂取華鏡図」と銘された袋帯、贅沢に装飾された宝飾鏡の意匠を思わせる重厚な唐花文が、裂取りのかたちで精緻に表現されています。金糸を中心に様々な彩りを載せたメタリックな糸によって、布そのものが発光しているような力強い輝きが与えられたお品。場所の明暗によって表情を変える幻想的な景色は、どのような豪華な着物にも負けない迫力を備え、古典意匠の高い格調と現代的な個性が装いを引き締めてくれることと思います。社交着はもちろん、上質な色無地に合わせて、変化に富んだ帯の特性をアピールして頂いても素敵ですね。織の宝石と称され、西陣の帯の中でも独特の存在感を持つ佐波理の帯、どうぞこの機会にご覧くださいませ。