
銀座【着物4069】読谷山花織 着物(反端 証紙付)
銀座【着物4069】読谷山花織 着物(反端 証紙付)
温かみのある黒色の地に、白と共に葡萄茶系や灰茶系のこっくりとした彩りを細い縞や精緻な緯浮花織に置いた、読谷山花織の着物です。明治半ばに一旦は技術が途絶えながらも、のちに人間国宝となられた故 与那嶺貞さんが大変な苦労の末に見事に復元なさったことで良く知られるこの織物は、丁寧な手仕事の温かみがうれしい沖縄の染織品の中でも、その清楚な美しさでとりわけ多くの方から愛されていますね。地色に柔らかく溶け込む美しい彩りを用いて、小さく添えた緯絣や端正な花織を組み合わせて表現された趣豊かな景色には、琉球王府の御用布としての歴史と気品が確かに息づいていますね。どれほど繊細な仕事が為されたお品であるかは、反端の裏側に隠された膨大な量の緯糸からもおわかりいただけることと思います。深々としたいろから浮かび上がる可憐なモチーフが、春へと向かうこれからの季節に良く映える一点、この機会にどうぞご覧くださいませ。