銀座【帯5122】池口重孝作 袋帯(反端 証紙付)

銀座【帯5122】池口重孝作 袋帯(反端 証紙付)

彩度を僅かに上げた亜麻色が近いでしょうか。穏やかなベージュの櫛織りの地に、ハート型を上下に重ねたような美しいモチーフが配された袋帯です。それぞれのかたちには鈍く輝く金彩に鮮やかな青緑色を効かせた染め、深い葡萄色に千歳緑色や白色などの繊細な手刺繍を組み合わせて、更紗調の花木が詰められています。丹念な仕事によって、古い金更紗を思わせる独特の枯れた味わいを趣豊かに映し出したお品、櫛織りの揺らぎと共に静かに浮かび上がるエキゾティックな景色が、装いに洗練された洒落みを運んでくれることと思います。こちらは紋屋井関さんやおび弘さん、佐波理綴さんにも繋がる西陣の名家のお一人として活躍なさる池口重孝さんの作。隙間を残したさっくりとした織り味ですが、盛夏の帯ほどの透け感はございませんので、単衣や袷に合わせてお使いいただけます。上質な紬や小紋、軽めの付下げなど幅広いに合わせて、様々な場面でお楽しみ下さいませ。