銀座【帯5130】藤山千春作 吉野間道 名古屋帯

銀座【帯5130】藤山千春作 吉野間道 名古屋帯

草木染めによる繊細な彩りを自在に操り、名物裂に由来する格調高い吉野間道を、よりモダンで洗練されたかたちへと進化させた藤山千春さんの名古屋帯です。こちらはやや彩度を上げた榛色が近いでしょうか。黄みに寄せた落ち着いた薄茶系の地に黒や岩井茶色、御召茶色や薄墨色などシックな彩りをのせた吉野織が間隔を置いて並べられたお品。今回のご紹介はとりわけ渋みのあるニュアンスカラーで統一されており、調和の取れた穏やかな色の景色がとても印象的ですね。立体感のある細かな畝が、絹糸の光沢と共に一つ一つの色の美しさをあますところなく引き出し、選び抜かれた色彩が溶け合う端正な景色に藤山さんの帯ならではの確かな個性が光っています。ドレッシーな紬、小紋、軽めの付下げなど合わせる着物も幅広く、装いを気品豊かに引き立ててくれる名品、どうぞこの機会にご覧くださいませ。